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エレベーターガール
第3章 エスカレーターガール
「さゆり先輩〜、先輩は三年目、規程でいけば来年はいよいよ希望の部署に異動ですよね〜
どこを希望するんですか?」
「えりちゃん、先週も同じこと聞いてたわよ?
言ったでしょう、希望を聞かれるのはまだ先だし、適性を見て配属されるから、希望通りになるとは限らないって…」
「だって、おかしくないですか?一般職の静香が営業事務で、私達総合職が総務なんて…
私も営業が良かったなぁ。」
「はいはい、またそれね〜
営業課配属の今年のホープ木村君と静香の噂が気になるんでしょ?
うちにも慎吾ちゃんがいるじゃない。」
「え〜、だって、明らかに慎吾より木村君の方が出来る男、だから営業って、
男性社員は、はっきりしてるのに、女性の処遇おかしいじゃないですかぁ。
あの『え〜わたしー』ってどこから出てるかわからない作り声で話す静香が何で営業なのかなぁ。」
「仕事の中身が違うでしょう?
一般職は基本お茶汲み、お茶出し、コピーとり。
同じ事務でも私達は給与計算や会議の資料作り、精算事務などに携わってるじゃない。
ゆくゆくは男性社員と同じ業務につくための下積みなのよ。」
「はぁ〜い。」