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エレベーターガール
第3章 エスカレーターガール
「そうね、エスカレーターガールの話をしたら、あなた益々仕事に身が入らなくなるかと思って黙ってたけど、教えてあげるわ。」
「わ〜いさゆり先輩に認められた〜」
「そうじゃないんだけどね。
聖子は最初ここ、総務部配属だったのよ。」
「え?一般職なのに今回が初めての異動じゃないんですか?」
「まあね。彼女は一般職、私は総合職、採用が違うとはいえ、同期の女性が総務部に二人も配属になることが初めてのことだったの。」
「それってやりづらいですね。」
「うん、まあね。彼女は給料も低めでお茶汲みばかり、私は男性の先輩たちと机を並べて仕事を教わって…
彼女はそれが嫌だったのか、お茶汲みなどサボり始めて、一般の先輩たちに総スカンをくらったのよ。」
「それで異動したんですか?」