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エレベーターガール
第3章 エスカレーターガール
「そりゃそうよ、聖子が次に乗り換えちゃったもの。
というか、ひろみ課長の采配で次に行ったって感じじゃないかな。」
「ひぇ〜、そんなことって本当にあるんですか〜?」
「ん、その結果が今回の異動よ。田原君はともかく、最初の異動は4年目、つまり3年間は同じところで仕事を覚えるのが新入社員の習わしだけど、それを1年で動いたんだから、次はそこから3年、つまり同期とは1年ズレて次の異動になる。
それで1年後輩と同等になることで制裁されるはずなんだけどね。
それもなく、更には、秘書課採用でない一般職が初めて秘書課に入るわけよ。」
「それはやっぱり抜擢ということではないんですか?」