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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第2章 支度 (この前、人を拾いました)
部屋の扉を開けて仰天した。
嘘でしょ…!
昨日片付けたのになんで…
ガクンと項垂れていると、床一面に広がるプラレールの脇にキランと光るものがあった。
「あったっ!!!!」
私の鍵編み棒は…
いい感じに設置され踏み切りと化していた。
本当、よくこんなこと考え付くなぁなんて感心してしまう。
子どもの独創性というやつだろうか…
にしても、またいじらないようこの鍵編み棒は隠しておいたのに、探し出したなんて…。
まさかねぇ…と思わずにはいられない。
あの子たちは…いや、正確にいうとあの子は、いくら私が物を隠しても探し出してしまう。
嫌な物が遺伝していそうで大変恐ろしい…。