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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)



─────────…




──────エロい事もしたようだしなっ!



じりじりと近付いてくる礼二を見ながら、要の脳内には先ほど言われた言葉が駆け巡っていた。



思い出すのは…酔いに身を任せて思わず理性を飛ばし、真希に迫ってしまったあのバーでの出来事…



何故か見破られて要は珍しく顔を赤らめる。



礼二と要の付き合いは西園寺財閥代表の総一とは違って、今まではあいさつ程度だった。



頭脳明晰

容姿端麗

文句のない家柄



これ以上ないほどの三拍子。




さらに…
かなりの額の金額を生前分与で譲り受けたがそれを振り切り、自分で会社を立ち上げた実力者でもある。


今やホテル王として業界に名を轟かしている彼は、その名と共ににわかには信じ難い奇人・変人伝説も流れていたことは確かだが───…



ここまでとはっ……



それが要の正直な感想だった。


ニコッと笑った礼二は要の耳元に近付いた。




「これで…君の気が済んだか?」


「は?」



言っている意味が分からず要は聞き返す。



「中々潔い身の引き方だっ。うちの兄貴にも見習わせたい!」



「………え……と…」



「だが、あけるに腹が立つ気持ちも分かる。だからあいつには一生君とその子がセックスしたと思わせておけっ!!」



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