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第3章 Party Night！ （この拾×近くて遠い）

「でも…すぐ人を殴ろうとしちゃダメです。」



分かりましたか──？


とまるで先生のような真希に、ムッとした表情を返す。



「お前こそ、今度俺に向かって『大嫌い』なんてほざいたら…っ」



首を傾げる真希を見つめる。



「ぼざいたら……？」



言葉を促してきた真希の顎を光瑠は掴んだ。



「いや、もう絶対に言うなっ…約束しろっ！！」



必死な光瑠。


真希はコクンと頷くと、彼の首に腕を巻き付けた。



「……真希…」



少し屈んだ光瑠の目をじっと見つめたあと、真希は首を傾けてゆっくり唇を近付けた。



「ん──…」




真希からのキス…


単純な動作に胸が一々高鳴る。


だけど、まだ、心が晴れない…


光瑠は片腕で真希の腰を引き付け唇を軽く離すと、真希の小さな唇をそっと撫でた。



「分かりきった事を聞くが…っ」


「…なんですか…？」


「俺と関根っ……」


「え…？」


「どっちが…っ……」


「………？」


「……俺に抱かれてるときと…関根に抱かれてるとき……どっちが…っ…良かった…」


「っ……」




くだらない質問だと思いながら、光瑠は息を吐く。




過去は消せない───


自分だと答えをもらったとしたってこのどうにもならぬ苛立ちが消えるわけでないのに…