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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)


「忘れもしないっ!俺がまだ7つの時だっ!」



光瑠さんにも……7つだった時代が…



「突然礼二が俺の両手首を掴んで『メリーゴーランドだぁぁ!!』と叫びながら俺を振り回して、手首の骨を外しやがったっ!」



「え…」



光瑠さんが言ったことがすぐ頭で思い浮かんだ。


きっと幼い光瑠さんは…礼二さんの遊びの対象になってたんだろう。


こんなに大人になっても覚えているんだから、きっと相当痛かったに違いない…



「ぷっ…」


「何笑ってんだっ!!お前脱臼を治すときどれだけ痛いか知ってるのかっ…!」



涙目の小さい光瑠さんが目に浮かぶ…


本当に…おもしろい…っ



「っ…だって…想像したらおもしろくてっ…」


「黙れっ…勝手に想像するなっ…!」



プンプンしてる光瑠さんがすごくかわいく見えた。



きっと…光瑠さんってずっと変わってないんだろうな…



私は笑いながらグレーのスーツをギュッと掴んで抱き着いた。



「光瑠さん…もう戻りましょうか…?」


「……いや…」


「……?」


「九条院には後であいさつをすればいい…」


「じゃあ…?」


「……もう少し…お前とここにいる…」



甘い言葉なのに無表情で態度はとても偉そう…。



本当に呆れちゃうけど、


でも…それが光瑠さんで。



私の…


大好きな人なのだ───
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