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第21章 現実


「さっきから…っ…バカなこと言ってんじゃねぇよっ……」


「はぁっ…まっ、まってっ…そんなっ…だ、っめ…っぁっぁ」



突然の刺激に、暴れる桜の腰をしっかり掴んで俺は自分本位に動いた。



「……っ…じれったいことっ…しやがって…っ」



体を起こすと、桜は喘ぎながら、もっと欲しがるように俺の首に腕を回して、ぼんやりと見つめてきた。



散々焦らされたせいで自分でも訳が分からないほど暴走している。



しかも、「私としかしちゃダメ」だの「もっと私のこと好きになって」だの、言わせておけばごちゃごちゃと……




「はぁっ…たつやっ……っぁ」


「お前の言葉、全部…っ…そっくりそのまま返してやる……っ」



全部逆だろうがっ……



そう言いながら、俺は食べる勢いで桜の首筋に吸い付いた。



「なっ…んで…っ」



何にも分かってない様子の桜に、段々とムカムカしてきた。


俺はわざと律動をやめて、ぐりぐりと桜のオクを刺激するような動きへと変えた。



「こっちは…2年も前から想い続けてんだよっ……」



「あぁぁっ…」



気持ちいいのか、また桜は目を見開いて深く息を吐いている。




「足りてねぇのは…っお前の方だ、さくら」


「はぁっ……なっに…ぁっ…」



「例え今以上に…っお前が俺をっ…求めてきたとしてもっ……俺の気持ちには到底…っ及ばねぇよ」



俺が年甲斐もなく、募らせた想いをナメんな。



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