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第5章 ナンパの女
モヤモヤしながら眠った俺は、熟睡することが出来ずに、朝早くに目が覚めた。
3時間くらいしか眠れていない。
というか、眠った心地がしなかった。
──────何も知らないくせに
「…………」
昨日の桜の言葉が、頭から離れない。
いつまで、こんな日々を送んなきゃいけねぇんだ……
途方もない。
見返りを求めている訳じゃないが、心配したってキリがない。
笑って欲しいとか
幸せになって欲しいとか
その願望すらも全て自分のエゴのような気がしてならない。
桜が話すまでいくらでも待つつもりではいたが、このまま待っていて何か状況が変わることがあるのか疑問だった。