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蛍の想ひ人
第5章 想
その日から、由布子さんへの連絡を絶った。
いつも俺から連絡をしている2人の関係は
俺が連絡をしなければ、デートもしない関係で
あぁ、こんなもんだったのかとお笑いだ。
仕事に没頭して、仕事中のプライベートの電話を一切受付ないようにしてみれば
帰宅は終電か、その後のタクシーだ。
家電では連絡がつかない。
あれから数回由布子さんから電話があったらしいけど
俺は返信せずにいた。
「なに?なんかあった?」
今年部内全員に一人一台ずつ配布されたパーソナルコンピューターの
画面を見ながら新田が言った。
それでも何も答えない俺に新田は急に話を変え
「これさぁ、そのうち、社員全員が一人一台になるんだろうな」
今はまだ、各部に1~2台のコンピューターは
経営管理部だけいち早く全員分支給された。
「別れる、かも、しれない」
「ふ~ん」
「もともと、恋人として付き合っていたか疑問だけどな」
「・・・・」
新田も思うところは沢山あるだろうに
それ以上は何も俺には言わなかった。
「飲み行くか~?」
「だな」
久しぶりに、新田との飲み会に少し心が晴れて
今日は適当に切りあげようと決めた。
いつも俺から連絡をしている2人の関係は
俺が連絡をしなければ、デートもしない関係で
あぁ、こんなもんだったのかとお笑いだ。
仕事に没頭して、仕事中のプライベートの電話を一切受付ないようにしてみれば
帰宅は終電か、その後のタクシーだ。
家電では連絡がつかない。
あれから数回由布子さんから電話があったらしいけど
俺は返信せずにいた。
「なに?なんかあった?」
今年部内全員に一人一台ずつ配布されたパーソナルコンピューターの
画面を見ながら新田が言った。
それでも何も答えない俺に新田は急に話を変え
「これさぁ、そのうち、社員全員が一人一台になるんだろうな」
今はまだ、各部に1~2台のコンピューターは
経営管理部だけいち早く全員分支給された。
「別れる、かも、しれない」
「ふ~ん」
「もともと、恋人として付き合っていたか疑問だけどな」
「・・・・」
新田も思うところは沢山あるだろうに
それ以上は何も俺には言わなかった。
「飲み行くか~?」
「だな」
久しぶりに、新田との飲み会に少し心が晴れて
今日は適当に切りあげようと決めた。