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蛍の想ひ人
第7章 人
俺たちは兄貴に試されたんだ。
これぐらいでくっつかないようじゃ、ナツを任せられないな。
笑っている兄貴の顔が浮かぶ。
笑ってくれるのか。
俺は泣きそうだけどな。
俺が兄貴の年齢を追い越したって、例え由布子さんが俺と結婚してくれたって
一生兄貴には敵わないよ。
でもさ、俺だって兄貴に負けないぐらい由布子さんを愛してるんだ。
分かってるよ。そう笑う兄貴がいるような気がする。
兄貴に勝てる事があるとするならば
由布子さんの隣に10年以上一緒に居ることだ。
死ぬまで彼女と一緒に居るよ。
頼むよ。そう笑っている気がする。
そっと由布子さんの髪を撫でれば
その顔を俺の肩にすりつけた。
幸せにしてやってくれ―――
どこまでも、いい男だな。
「ずるいな。兄貴は」
その声に、由布子さんが目を覚ました。
「ん?何?」
これぐらいでくっつかないようじゃ、ナツを任せられないな。
笑っている兄貴の顔が浮かぶ。
笑ってくれるのか。
俺は泣きそうだけどな。
俺が兄貴の年齢を追い越したって、例え由布子さんが俺と結婚してくれたって
一生兄貴には敵わないよ。
でもさ、俺だって兄貴に負けないぐらい由布子さんを愛してるんだ。
分かってるよ。そう笑う兄貴がいるような気がする。
兄貴に勝てる事があるとするならば
由布子さんの隣に10年以上一緒に居ることだ。
死ぬまで彼女と一緒に居るよ。
頼むよ。そう笑っている気がする。
そっと由布子さんの髪を撫でれば
その顔を俺の肩にすりつけた。
幸せにしてやってくれ―――
どこまでも、いい男だな。
「ずるいな。兄貴は」
その声に、由布子さんが目を覚ました。
「ん?何?」