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雪の日に祝福を・・・。
第13章  愛の居場所
  


「月依。また、逢いに来てやってくれ。」


 それ以外にもう何も言えず背中を向けて妻の病室へと歩き出した。


「ッ・・・・・・」


 去って行く足音で気が抜けた。

 ドサッと物音がして足を止めて反射的に振り返った。


「月依っ!?」


 振り返った先では、彼女が床に倒れている。慌てて駆け寄る。


「月依。おい、月依っ!!」


 抱き起こして名前を呼んだが意識は、なかった。


 》 》


 終わりがあるから始まりがあるのだ。

 そんな言葉どうだっていい。

 私に不平等で不公平な世界しかくれなかったのだから。
 生まれてきたきた意味をいま、もの凄く考えている。

 私は・・・・・・


 《 《


 どんなに横になっても深い眠りには、つけない。ついたとしてもそれは、意識を失っている。
 身体を襲う怠さは、日に日に増している。
 病魔は、確実に私を蝕んでいる。


  
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