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籠鳥 ~溺愛~
第3章
「……明日から毎日納豆食べてやる」
鏡哉は納豆が嫌いだ。
目の前で食べられるのも嫌がる。
毎日納豆を食べていたら、鏡哉はきっと顔にはキスできないだろう。
「ふん、いいよ別に。それならそれで―−」
鏡哉は何を思ったのか美冬の膝の後ろに置いていた手を持ち上げると、そっと膝小僧に吸い付いた。
「ひゃっ!?」
「他にもキスするところはいっぱいあるからね」
そう言うと鏡哉は美冬をぎゅっと抱きしめた。
「わ、私の負けです……」
腕の中で美冬が降伏して脱力するのを確認すると、鏡哉は満足そうに微笑んだ。