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第3章 リセット

「おはよう!」
祐介くんは、眩しそうに、そして驚いた表情で目覚める
「⋯⋯おはよう」
暫くの沈黙の後、思い出したかのように口を開いた
彼よりも早く起き、既に制服も着て準備万端だ
「えらく早いな⋯」
ベッドから足をおろし、すくっと立ち上がる
「今日は早めに学校行こうと思って」
笑顔で答える
「⋯光莉?」
不思議そうな顔
それはそうだろう
だけど私は祐介くんの疑問には答えない
「じゃあ、そろそろ行くね。服、ありがとう」
そして逃げるようにその場を後にした

