この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
train perfume
第3章 大人になるためのレッスン

「扉が開きまーす、開くドアにご注意ください。」
駅員さんの声で開いたドアから、彼、三神 圭くんが乗ってくる。
「おはよう、三神くん」
「...おはよう」
昨日やっと名前を交換して、一歩前進かなとか思ってたから、今日は新しい服を着て、可愛いななんて思って欲しかったんだけど、三神くんはいつもよりもなんだか冷たい。
「今日から7月だね?だんだん暑くなってきたから私も夏服にしたよ〜」
気づいてもらいたくて、自分で言っちゃった。
「あーうん、なんか違うよね」
「そうなのっ、こないだ買ったばっかりの服で、気に入ってるの♪」
「へー...」
やっぱりなんかテンション低い?
というか怒ってる...?

