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第5章 大輔さんの浮気疑惑?
仕事帰り、スーパーで材料調達。
料理は正直得意ではない。
でも、好きな人…大輔さんのために一生懸命勉強してるんだ。
大輔さんの好みを知って、おいしいって言ってもらえるように。
仕事でも私生活でも“サポーター”から“パートナー”になっていければ良いな。

大輔さんのマンションに着く。
今日は堂々と行けるぞ。
そう思ってたのに。

「あなた、大輔に会いに来たの?」
ヒロさんと遭遇してしまった。
「そ、そうですけど」
負けないって決めたからここは向き合わないと。
「大輔と付き合ってどれくらい?」
「まだほんの数ヶ月ですけど」
そう答えるとヒロさんは得意げに。
「私なんて生まれた時からずーっと大輔と一緒にいるのよ」
「そうですか。大輔さん待ってるので失礼します」
エレベーターのボタンを押そうとしたけど。

「ちょっと待ちなさいよ!」
ヒロさんが私を呼び止める。
「まだ何か?」
私は振り返る。
「あなた悔しくないの?」
「何がですか?」
「私は誰よりも大輔のことを知り尽くしてるのよ!あなたの入る隙間はないの!」
「確かに私は大輔さんのことまだ良く知りません」
「でしょ?だから…」
「だからこれから少しずつ知っていきたいんです」
言葉に詰まるヒロさん。

「大輔にご飯作るの?」
そして私が持ってるレジ袋見て聞いてくる。
「大輔さんに頼まれたので」
「あなた、料理は得意?」
「正直、苦手です…」
「貸して、私が作る」
ヒロさんがレジ袋に手を伸ばす。
「だっ、ダメです!」
「料理苦手なあなたが作っても大輔は満足しないのよ」
「私は好きな人のため、大輔さんのために一生懸命頑張りたいんです!」
「料理なら私がするからあなたは大輔の周りでもう、ウロウロしないで迷惑よ!」
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