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イかせ屋…
第10章 真実



もう…、ダメ…、もう…、無理!

股間からはブシャッといきおいよく水が吹き出す。


「ちゃんと潮は吹けるんだな。」


ますます昌さんがご機嫌になる。


「いやぁぁあああ!あーっあーっ!」


今夜は久しぶりに曽我家に私の声が響き渡る。

2時間経っても昌さんがイかない事実だけは、しっかりと学習をする。


「無理…、だから…。」

「梓…?」


見えてた景色がフェイドアウトした。




甘い香りがする。


『あーんっ!ああっ!あーんっ…、もっとぉ…。』


聞き覚えのある卑猥な声がする。

目を開けるとシガリロを咥えて私の隣りで携帯画面を見てる昌さんが居る。

画面には見覚えのあるパイパンのまんこ…!


「朝から何を見てんですか!?」


思いっきり叫ぶ。

平然とした顔で私を見る少し不機嫌な悪魔…。


「2千万の動画…。」


シガリロを灰皿で揉み消す。

そう2千万のAV動画…。

いくら借金の為とはいえ、それを世界中に配信をした私には昌さんの風俗の仕事を責める権利はないのかもしれないと凹みそうになる。


「配信はしてねぇよ…。」


昌さんがそう言う。


「へ?」

「俺が2千万で買い取った。だから俺だけの2千万の映像…。」

「なんで!?」

「初めっから梓のAVは全部俺が買い取るつもりだった。俺が好きな女のAVを世界中に配信をするような男に見えるか?」


見えません。

見えないけど…。


「だったら、何の為に撮影をしたのよ!?」

「俺が欲しかったから。」


悪魔がニンマリと笑う。

この人って…。

呆れちゃう。


「初めっからって…、いつから?」


いつから私を好きなの?

いつだって、この人にはドキドキとする。



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