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イかせ屋…
第4章 ルール



「気が付いたか?」


心配そうに私を覗き込む顔…。

いわゆる綺麗なイケメンじゃない。

だけど、ちょっと厳つい系イケメン…。

そして、深く優しい声をしてる。


「昌さん…。」

「なんだ?」

「この先、私はどうなるのですか?いえ…、どうすればいいのですか?」


ベッドに寝かされてた身体を起こして昌さんに聞いてみる。

今の私は彼に縋るしかない。


「梓…、俺を信じるか?」

「はい…。」

「なら、あの映像は廃棄する。」

「でも…。」


それじゃあ、支払いが出来なくなる。


「俺が買い取る。200万で…。梓にはちゃんと出演料の100万も払う。」

「そんな…。」

「その代わり、俺に梓の1ヶ月の時間をくれ。出来れば恋人として、俺に梓の身体を限界まで感度を上げさせて欲しい。」


えっ!?

心臓が止まっちゃう。

恋人として?


「恋人!?」

「そう、オーガニズムに導くのは難しい事じゃない。だが、その先には心が必要になる。女性の場合、愛のあるSEXと愛がないSEXでは感じ方が全く違うからな。」

「それって、私は恋人のような感情で昌さんに抱かれろと?」

「そうだ。まぁ、要は信頼関係を深めるという事だ。ただし、本番まではしない。ただ、時間がある限り梓を感じさせる事になる。」


つまり、毎日が天国に昇天をするという暮らしを1ヶ月…。


「それで、1000万以上の映像が出来ると約束をしてくれますか?」

「出来なければ、イかせ屋として俺が未熟者だったという事だ。その責任として俺が2000万でその映像を買い取ってやる。」


もし、失敗をしても私の為に昌さんが責任を取るとまで言ってくれる。

どうせ、このままなら風俗店に連れて行かれる身分。



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