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オネエ様の城
第2章 涼真の元彼
「なっ…今日のところは帰ってやる!」

周はショックを隠せなかったのか

よろけながら去っていった。

「今の…」

梨央が自分の唇を擦った。

「勘違いするな。その場しのぎに利用しただけ。」

「わかってる。」

「居候代も出せねぇんだし 

このくらいしてもいいだろ?別に。」

「今一緒に暮らして楽しいって…言ったのは」

「変なの…怒らねーの?

まぁー俺にキスされて喜ぶ奴の方が多いし。

それは少し思ってたかな…」

「素直にそう毎日言ってくれたらいいのに♫」

「調子にのるな。お前のせいで

おれの空間が占領されてんだ!

一刻も早く出て行け!」

「あーあ、普段の涼真様に戻りましたねー…

じゃ、先に帰っときまーす。」

梨央は店を後にした。
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