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オネエ様の城
第5章 至近距離
梨央が家に帰宅すると、玄関先に涼真が立って いた。

うわっ…

「おかえり」

わざわざ玄関先まで来なくてもいいのに。

梨央は靴を脱いで上がろうとしたが

涼真が立ち塞がり上がれない。

「まだ私に文句あるの?」

なんでこんなに怒ってる?

私の方が怒鳴りたい気分だよ。


せっかく仕事で疲れて昨日の涼真の事忘れてたのに。

梨央の服の袖を小さく摘み

ゴニョゴニョと話し出す涼真…


「…きっ、昨日は悪かった。

八つ当たりしてた。」


「ふーん、」
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