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オネエ様の城
第6章 日雇いバイト
涼真はしっかり

このライブハウスの売上に貢献しているのだ。

涼真の立つステージの日はお客の数が多い。

練習なんか必要ないとか言っといて

日に日にステージ入りの時間が早っていく涼真。

涼真がギターを鳴らす時間と

梨央が準備している時間と重なるのだ。

「そっとしてあげて、あんな優しい瞳をして

ギター奏でる奴に悪い奴はいないよ。」

「佐助さん…」

「それにワシらの月一の焼き肉も無くなるよ♫」

ぅ…確かに。

佐助さんの言うとおりだった。

涼真のおかげで私達の給料がアップして

焼き肉まで行けるようになったのだ。

ここのところ同居生活でもツンケンして

怒って殆ど梨央と口を聞かなかった涼真の口数が

増えている。

丸くなるってこういうこと?

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