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第12章 心も愛して

演奏が終わるなり、タクシーで涼真の家へ直行した。

「打ち上げ行かなくて大丈夫だったの？」

「そんな事してるとまた梨央が逃げるでしょ？」

「…しないよ」

梨央は必死に部屋に恋人の影がないか確認した。

「何よ？捜し物？」

「恋人、いるんじゃないの？」

「はぁー…できるものなら　

とっとと作ってるわよ。」

「私は音楽で繋がった

仲間がたくさん居るじゃない。」