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secret
第19章 心機一転

淳君は早歩きでエレベータの前に行きボタンを押す。
・・・・・。
む・・・無言・・・。
「あのさー・・・・・」
?????
涼と同じくらいの身長の淳君・・・。
「お前涼と親密な感じ?(笑)」
お前・・・・って・・・いきなり言われる・・・。
しかもそのドンズバの質問。
「えっと・・・親密って言うか・・・・」
下を向くと・・・エレベーターが到着し・・・淳君は直ぐに乗り込んだ。
私も後を追いかける様にエレベーターに乗って・・・
行き先は地下・・・。
また・・無言(笑)
淳君は黙って地下の駐車場を歩き・・・大きな車の扉を開け・・
「俺の車に乗れるなんて滅多にねーからな!!」
わっ・・・
なんか・・やっぱり怖いし・・・ッッ!
私はペコっと頭を下げて・・助手席に乗った・・。
淳君って・・・・あの湊君のお兄さんなんだよねっ?!
チラッと顔を見ると・・・
「なんだよ(笑)・・・あー・・お前これ被って?」
あのーー・・さっきからお前お前って・・・・
渡されたのはフード付きのパーカー・・
いい匂い・・・。
私は言われるままにそれを着てフードを被った。
・・・これって・・・
女物じゃ・・・。
淳君を見ると・・・黒渕サングラスをエンジンをかけた・・。
「なに?」
全く・・・(笑)笑わない・・・・(笑)
「あのぉー・・これ女の人の・・・???」
淳君はじろっと私を見て・・・
ゲッ・・・
「元カノッ!!!」
わわわっ・・・
マジか・・・。
って・・元カノって・・・
こんな怖い感じで彼女とかいるんだっ!
って、メッチャ失礼ッッ?(笑)
淳君の顔をまた見ると・・・・
口角を上げ・・・
「変な詮索すんなよ?(笑)」

