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secret 
第22章 フェス事件



翌日



私は5時半過ぎに起き・・・ベランダに出て空を見上げた。



いい天気だな・・。



真っ青な空に・・・夏っぽい大きな雲。



何もないと良いな・・・。




引退してから1年半。




久々に公の場に立つ。



あんな事件があったあと・・・私は皆にどう迎えられるんだろう。



正直毎日テレビに出てるあの・・凛さんが羨ましい。



世の女性の憧れでもあり・・・好感度は抜群。



CMも沢山あって・・バラエティーや・・ドラマ・・映画にも引っ張りだこの凛さん。



私はそれに憧れてこの業界に入って・・・雑誌の売り上げは上がったって美佳には言われていたけど・・



本当に読者から求められているのか・・・私にまた戻って売り上げが下がったりしないか・・・。



不安で仕方ない。



「結城ー・・・(笑)」


あ・・・・。



振り返ると美佳が寝起きのままバルコニーに出てきた・・・。



「おはよう・・・(笑)」



「おーーはよ!!(笑)」


美佳はミネラルウォーターを飲み煙草を咥えた。



「・・・緊張してる??(笑)・・・」



・・・・・。



「うん・・・(笑)・・・私ブーイングとかされないかな???・・・」



美佳は一瞬私の方をじっと見て・・・・・



ブッと吹き出した(笑)


「んな訳ないじゃない!!(笑)(笑)何言ってんのッ???



「だってーーー・・(笑)・・・あんな事件あったし・・・なんか不安じゃんッ!!」



美佳は煙を吐きながら・・・



「(笑)・・・そんな事よりー・・・・ランウェイでコケないよう歩くことを考えてねーーー(笑)」



(笑)(笑)


「・・・大丈夫・・・(笑)」



美佳は続ける・・・。



「皆・・・橘結城の復帰を待ってたんだから・・・・(笑)」



・・・・・・美佳・・・・・・。




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