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secret
第1章 幼少時代
砂いじりをしていた手を止め綺麗な女の人の方を見た。
すると、最初に居た夫婦が・・・。
「何だアンタ、・・・うちしか親戚が居ないんだからうちが引き取るに決まってるだろ?」
・・・・・・。
「そうよ!!貴方、橘家の遺産が欲しいんでしょ?」
・・・・・なんか・・・・。
やだ。
女の人は一回私の方を見て、
優しく笑うと・・・・。
「子供の前でお金の話は止めましょう、・・・うちはあの子だけ引き取れれば結構ですから!」
・・・・・・・。
「そんな事言って!!あの子がアンタのとこに行くなら金も持っていかれるに決まってるだろ!!!!」
やだ・・・。
聞きたくない。
私が下を向くと男の子が私の手を握って・・・・。
「あっちに行こう(笑)」