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年下の男の子
第2章 L現る
 Lは最初なんて言ってきたか。『相手に対する姿勢で通じ合えそう』だった。俺はどんなセックスをしてきたか。自分がしてほしいようにしてきたんじゃないのか。
 ぬちゅん。くぽっ。
 はぁはぁと息をする俺を見ながら、Lは夢香ちゃんのまんこに浅くハメては抜いている。その抜くたびにクリを擦るんだろう。夢香ちゃんが跳ねる。
 三回繰り返して四回目。
「Uさん、頭で感じられる人だよね」
 耳元で囁かれ俺が逃げるように夢香ちゃんの頭の左側に移動するのと、夢香ちゃんが俺の首の後ろに回した腕を前へ持ってくるのが同時だった。セーフワード発動だ。
 セーフワードってのは、『これを言ったらプレイじゃなく本当に嫌だからやめて』ってのを伝えるために決めておく言葉だ。この場合口は塞いでるので動作にしてあった。
 これが発動したら、なにをおいてもプレイをやめるのがルールだ。俺は身振りでLを離れさせると、夢香ちゃんの口を解放してやった。内心なに言われるんだろうとビクビクしながら。
 けど、予想に反してほぅっと息をついて宙を見上げた夢香ちゃんから出てきたのは罵倒じゃあなかった。
「気持ちよかったぁ……」
「へっ!?」
 驚く俺に、夢香ちゃんはえへへと笑ってキスをくれた。ほっぺに。それからLを手招きしてLのほっぺにも。
「ありがと! これ一生オカズにできる!」
 いやはや。女は強いわ。目ぇキラキラさせちゃって。だがそれに続いた言葉に俺は目を剥いた。
「だから、Uさんもたまには甘やかしてもらいなよ!」




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