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年下の男の子
第2章 L現る
 そう思うと少しおかしくなって、俺の気持ちにも余裕が出てきた。まぁ世の中にはいろんな物好きがいるよな。それを言ったら俺だってそうだ。自分の快感より女の子へのご奉仕優先させてるわけだし、理由はともかくこいつに会いたいと思ってたんだし。
 夢香ちゃんがNOを示すまでは好きにさせるか。意志を持って唇を開いてやると、Lはゆっくりと舌を差し込んできた。柔らかくてあったかくて、厚い。俺好みの舌だ。その舌で、マーキングするみたいに俺の口の中をなで回していく。くちゅくちゅと唾液がこねられる音がする。
 Lはそうしながら、緩急をつけて器用に腰を使った。ガツンと叩きつけるたび、ぎゅうっと奥に押しつけるたび、腕の中の体が跳ねる。それが止まったかと思うと、俺がLに頭を抱えられた。Lの目がにんまりと細められる。
「んふー♪」
 ━━来る!
 俺がなににだかわかんないけど身構えると、俺の頬に手を添えたLが、べ、と舌を突き出し顔を近づけてきた。んーな顔しても可愛いとか、反則だろ。拒めず迎え入れると、今度は硬くされたそれが小さく引かれる。ギリギリまで引くとまた入ってくる。
 舌フェラってやつだ。俺の腰がカクンと動いた。完璧Lのペースだ。もしかしてさっきの『気持ちよさそう』は俺の話だったのか? どっちでも変わりゃしなかっただろうけど。
 あぁだめだ、唇がLの動きを追ってしまう。押し込まれると広がって、抜かれると縋るように閉じる。ちゅぽちゅぽと出し入れされながら、俺はいつの間にか目を閉じていた。
 何度目かの抽挿ではふんと満足げな息をついたLは、かぱっと口を開けると俺の唇を覆ってきた。やわやわと食むようにされるのが敏感な粘膜に心地よい。離されるとこちらもため息が出た。
 いや、やめろやめろ、そのいかにも嬉しそうなキラキラした顔反則だって……俺が目をそらすと、
「やっぱ可愛い……」
 思わずこぼれたとでもいうようにLが呟いた。こんなおっさんになに言ってんだよ……反射的に否定しようとするとまたその口を塞がれ、
「……っ!」
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