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夢…獏の喰わぬ夢
第6章 過去
体を売ってたとかね。
女子は汚いものを見るような目、
男子は、同級生なんだからタダでヤラセろとかね。
それ以上にはならなかったわ。
『金の前に役にたつのかしら?あなた達、
タダの分満足させてくれなきゃ困るわね。』
言い返してやった。
余計になじられはしても無理やり襲いかかる奴はいなかった。
一生懸命勉強した。
ママゴトにつきあわされて育ったこんな田舎、出て行ってやるってね。
だからあえて離れた大学を選んだの。
有名なところじゃ他に希望者がいるかもしれないし、
目立たず魅力もない中途半端な場所とレベル。
そこであなたと出会った。」
「中途半端なんて学長がきいたら泣くね。他の学生も、」
「そうね。来たくて入った人に悪かったわね。」
二人で笑った。