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Secret 2
第4章 男の園での最初の事件
涼said
結城の後姿を目で追いながら俺は財布を出した。
「はぁー・・・マスター幾ら??・・・」
そう言って財布を出した・・。
「・・いいって(笑)・・それより・・結城ちゃん・・・来たとき震えてたけど何かあった??あんま女の子を怒っちゃダメだよーー??(笑)いい子なんだからーー」
「・・え・・震えてた??」
「あぁ・・なんか・・手と唇ガタガタ言わせて入ってきたから・・何事かと思ったよ?・・誰かに殴られたのかって・・・」
「・・・・・」
もう昔のことと思っていた・・・元旦那の事件の時のことを思い出した・・・。
まさかまだ・・・。
「やっべ・・・。」
思わずそう言うと・・・。
俺は千円をカウンターに置き店を出た。
あーーーーっ、・・・不味い不味い!!
最近引継ぎだなんだって忙しくて結城と全く話してねーし・・。
もう慣れたもんだって思って・・・。
交差点まで走って行くと信号待ちをしてる結城を見つけ・・・
走って行って思わず結城の肩を掴んでしまった・・・。
すると少し肩を震わせッ・・
結城が振り返ったッ!!
「・・・っ!!・・・涼っ・・・」
やべっ・・・。
「・・あっ・・ごめん・・あのさ・・・」
「・・・なに??・・・大丈夫・・・もう平気だから・・・」
「いや、平気じゃないし・・・戻るのか??」
「・・・戻るよ・・仕事だし・・大丈夫だってば・・・」
「なぁ、・・・何か話したいことあるだろ?言いたいこと・・あるだろ?」
・・・・・・。
結城は一回ため息をつき・・・。
「何もない(笑)・・・・。」
そう言って行ってしまった・・・・。