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第16章 違う人

その後一樹に色々言われたけど・・・。



頭には入らない。


ただ1つだけ入ってきたのは・・・。


あの台風の日・・・何かの間違いがあって・・


一緒にあの女の人２人と淳と涼は同じ部屋にいた。


その時・・・涼の子を授かったと女が言ってきた。



でも・・・。



それ以外は・・・。



「蒼ちゃん・・・帰りたい・・・・」



私は蒼ちゃんの腕を掴み言った。



「あ・・・うんっ！！・・・一回帰ろう？・・・また後でちゃんと涼さんと話して・・・」




いや・・・。



なんか・・・。



そんな気分じゃ・・・。


私は裏庭から駐車場に回って車に乗った。



「結城ッ・・・！！ちょっと待て・・俺が送るッ！」



涼が車のドアを抑えて言った。


・・・・・。


「いや、・・・大丈夫・・・・」


なんか・・・。



「いやいや、蒼太悪いッ！俺送るから！」


そう言って涼は私を車から降ろした。



違くて・・・。



違うのッ・・・



「結城ッ？？」



もうダメッ・・・・


「うっ・・・・おぇっ・・・・・・・」





最悪・・・。



急に気持ちが悪くなって・・・・。



涼の胸に・・・。



吐いた。