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島人物語  
第17章 別れる





涼さんは取りあえずまた改めてと言って女を帰した。



「ねぇ・・・あの子何処の子なの?」


私がカウンター越しに言うと・・・。


「那覇って言ってた。」


那覇か・・・。


あの日・・・。


私が結ちゃんに美顔器を買って店に来た日・・・。


丁度・・・。


あの車が店の先を走って行くのを見た・・・。



「涼さん、・・・昌也にはめられてるっていうのはない?」


涼さんは私の方を見た・・・。



「昌也?」


「あの日、昌也の車を見たの・・・。あの女が妊娠したと言いに来た日・・・。」



・・・・・。


「後、妊娠4か月ならもっとお腹出てくるし・・・ヒールなんて危ないから履かない。母子手帳見せてもらった?」



「いや・・・・。」



はぁ・・・。


「私、・・・結ちゃんに今会ったの・・・偶然だったけど、あの子直ぐ近くに居るわよ?」


涼さんはビックリした顔で私を見た。



「アイツッ・・・・・・元気だったッ???」



・・・・・。


「○○のバス停に居たからあの辺に住んでるんじゃない?・・・元気かどうかは・・・見て確かめてッ・・・。」




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