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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第9章 旅行
佐藤said
あの二人って・・・。
じっと美晴さんと龍君の後姿を見てると・・・。
「佐藤さんッ!!野菜切りに行く???(笑)」
木田君が私の所に来て野菜を持ってくれた・・・。
「あ・・・うん・・・・」
美晴さん達がその場を離れて・・・姿が見えなくなると・・・。
私と木田君は一緒にテーブルの端で野菜を切った。
「あの二人仲良いよなー・・(笑)」
野菜をザクザク切りながら木田君が言う。
「(笑)・・・龍君が女の子と話さなかった分スッゴイ目立ってますよね・・・」
私も玉ねぎを切りながら言った。
龍君があのショッピングモールに出入りしだしたのはいつだったっけ・・・???
見た目もなんかあか抜けてて目立つ存在だったから直ぐに目には止まったけど・・・
他のショップのギャルたちは直ぐに食いついて話しかけるも即撃沈(笑)
いつの間にか彼に関しては不思議な噂が流れる(笑)
「龍君って何で頑なに女の子とは話さなかったんですかね(笑)」
素朴な疑問(笑)
木田君は笑って・・・
「興味ないって一点張り(笑)」
木田君はそう言った。
「美晴さんには興味あるのかな?(笑)」
私がそう言うと・・・木田君は顔を上げ・・・・
「そういう事になるんじゃない??(笑)」
・・・・・。
「ね・・龍君ってーーー・・・何者なんですか??」
少し顔を近づけて言うと・・・・。
木田君はニカッと笑って・・・・
「ちょっと一服しに行く???(笑)」
そう言って煙草を出した。