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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第10章 滝本美晴
年明け1月・・・。
横浜店に一本の電話。
「佐藤ちゃん、課長から電話(笑)」
大石さんが電話に出て私に子機を渡してきた。
わっ・・・。
年明けセールの売り上げ悪かったからかな・・・。
ドキドキしながら電話を受け取って・・・。
「お疲れ様でございますッ!佐藤です!」
緊張が空回りして声が裏返った。
自分で言うのもなんだけど、私はまだ入社したばかりの新米店長。
お手柔らかにお願いします!!!
『佐藤?(笑)お疲れーーー!!!』
いつも厳しい声の課長が電話の向こうで怒ってる様子はない。
「あ、お疲れ様でございます!!!」
『佐藤さ、今求人出してるじゃん???あと二人いれば大丈夫だよな??』
・・・・・・。
求人の事かッ!!
「あ、はいっ!!2人なんて夢のようです!!!」
『そっかそっか!!(笑)一人は主婦で15時とかまでしか働けないんだけど凄く人間性が良さそうでね(笑)ただー直ぐには働けないみたいで来月辺りからなんだよ(笑)』
いやいや、・・・いい人なら待ちます!!!(笑)
「大丈夫です(笑)他店からのヘルプが今月いっぱいお願いしてありますので・・・」
『後もう一人がー・・・(笑)定時までOKなんだけど、・・・月20日くらいでOK??』
・・・・・。
「経験者様ですか???(笑)」
課長は笑って・・・・
『ビックリするなよ??(笑)』
そう言った・・・。