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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第12章 滝本幸助


幸助said

最近・・・。


美晴が仕事から帰る時間に俺は部屋の電気を消しベランダから毎日マンションの前の通りを眺める。

美晴・・・知ってた??

俺って・・・・。

凄い目が良いんだ。

ギュッと右手の拳を握って・・・下を眺めた。

10分くらいすると・・・ガチャガチャっと鍵を開ける音がして、ドアが開き・・・。

「幸助???」

玄関の方から声が聞こえた。

俺はあの後直ぐに部屋に戻ってリビングでゲーム中。

美晴はパタパタとリビングに入ってくると・・・

「幸助???ご飯今から作るね・・・」

そう言って部屋の電気をつけた。

何もなかった顔をして俺の家に帰って来て・・・

しゃあしゃあとしてる。

ガチャガチャとキッチンで準備を始め・・・・

「幸助???」

他の男と一緒にご帰宅して良くもまあ俺に話しかけられるな・・・。

「なに?」

ゲームをしながら返事をすると・・・。

「・・・なんでもない・・・・」

なんなんだよっ!!

ゲームを止め振り返ると・・・キッチンで野菜を切り出す美晴・・・・。

「・・・なに作るの?・・・」

俺が言うと・・・

「急いで回鍋肉作るッ!!直ぐできるから・・・」

またそんなの作るのかよ。

俺は立ち上がってコントローラーを投げた。

「飯いいや!飲みに行ってくるからッ!!!」

そう言って寝室に向かった。

美晴は直ぐに追いかけて来て・・・

「えっ?!・・・せっかく作るって言ってるのに!直ぐできるよ??」

俺はクローゼットを開けてワイシャツにそでを通す。

「焼き鳥食いたくなったから!!」

ネクタイを絞めそう言った。

「・・・・ね・・・飲みに行くのにスーツ着るの?」

・・・・・・・。

「私服だとおかしいだろ?今日は平日だしッ!」そう言って上着を持って部屋を出た。


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