この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第23章 嫉妬に狂う
翌日
俺はゴミの中で目を覚ました。
「はぁ・・・。」
ため息をつきゴミをかき分けて立ち上がる。
顔を洗いに洗面所に向かうと・・・・・。
ん・・・・。
じゃぐじをひねっても水が出ない・・・。
「はぁ・・・。」
水が止められた。
って事は・・・。
電気のスイッチを押すと・・・・。
やはり電気も止まっていた。
くそ・・・。
くそ・・・。
「くそぉっ!!!!!!」
洗面台の鏡を勢いよく殴ると・・・・
鏡はびくともせず俺の疲れ切った顔を映し出す。
なんだよ・・・。
会社を辞める前はこんなんじゃなかった・・・・。
毎日楽しく・・・・。
美晴だって笑ってくれてた。
なのに・・・。
すべてが狂い・・・
アイツは・・・若い男と逃げて行った。
ギュッと拳を握り・・・・
「くそぉぉぉぉーーーーーーーっ!!!!!」
洗濯機の上にあったカゴを投げ・・・
俺はそこら中にあるゴミに足を取られながらまたリビングに移動しありとあらゆるものを投げながら声を上げた・・。
「あーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
ゴミにまみれて・・・金もなく・・・。
嫁にも逃げられて・・・・。
もう・・・。
なにもない。