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KOIBUMI
第16章 村尾先生
昼休みも終盤・・。
俺は準備室を後に・・・。
長い廊下を歩いて本校舎に繋がる渡り廊下に向かって行くと・・・。
「村尾せんせー・・・(笑)」
思わずその声にビクッと反応し・・・恐る恐る振り返ると・・・。
暗がりのトイレから顔を出してるのは・・。
宮里・・・。
「みっ・・・宮里ッ・・・・」
あの・・・殴られた日から俺は宮里を避けていた。
宮里はニヤッと笑って俺の目の前に立つと・・・。
「・・ど・・・どうした???」
俺の声は上ずって・・・震えた。
宮里は笑って俺の目の前に携帯を出し・・・その画面を俺に見せた。
・・・・・・ッ?!
「お前ッ・・・」
宮里は笑って携帯を自分でも見ながら・・・。
「これ超ウケるね・・・(笑)生徒がイチャついてるのを見ておなるって!!!」
わっ・・声デカいッ!!
こんなの上原に聞かれたらッ!!
俺は宮里の腕を掴み・・
「ちょっと・・ここじゃ不味い!!あっち行こう!!」
・・・・・・・・。
これが・・・。
俺の泥沼の始まりだった・・・。