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KOIBUMI
第26章 悪徳事務所の悪事
糸井said
凛は今日も桜坂さんの電話には出なかった・・・・・。
・・・・・・・・。
それを問いただすと・・・・
「もう行きたくない・・・・・」
そう言った。
桜坂さんからも言われるし・・・・社長からも言われる。
その上凛にまで行きたくないと言われて・・・・
俺は焦ってた。
撮影の合間に・・・・・
「凜・・・ちょっといいか?」
凛は顔を曇らせ・・・・頷いた。
「おい、なんで今更あんなこと言うんだ・・・契約を忘れたのか?」
・・・・・・・。
「私・・・・もう限界なんです・・・」
・・・・・・・。
「お前桜坂さんをあんな目にあわせておいてそれはないだろ?お前が精神的に追い込んだんだぞッ?」
俺がそう言うと・・・・・
「・・・彼に・・・・行かなくていいって・・・・」
・・・・・。
男か・・・・
「お前、あの年少上がりの男とまた付き合いだしたのか?」
凛は顔を上げて・・・・
「付き合ってないです・・・ただ・・・相談をしただけで・・」
「なら尚更だ・・・訳も分かってない奴にそう言われたからと言って勝手な真似するな。」
俺がそう言うと・・・
凛は・・・・
俺に一枚の名刺を差し出してきた。
・・・・・・・。
OH・・・・・????
「・・・なにこれ・・・」
「・・・何か言われたら・・・彼がこの名刺を出せと・・・」
・・・・・。
俺は凛の顔を見て・・・
「OHの・・・人間なのか?」
信じられない・・・。
凛は一回頷いた・・・。
OHの人間なんて・・・・・
マジで身近に居なかったから・・・・・
「・・・嘘だろ・・・???」