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KOIBUMI
第28章 自分じゃない・・・自分
「由美さんッ!!」
電話を貰った俺は急いで由美さんがいた特別室の階のコミュニティーフロアに入っていった・・・・。
由美さんは直ぐに振り返り俺と達也の方へ走って来て・・・。
「凛がいないの・・・何処探してもいないのッ・・・・どうしようっ・・・・」
・・・・・・。
「でもなんで・・・」
達也が言うと・・・由美さんの隣に居たベテラン看護士さんが・・・。
「申し訳ございません・・・今日・・・・」
看護士さんの話によると・・・。
凛が少し部屋の外を歩きたいと言って・・・。
歩く練習にもなるしと思い若い看護士さんが付いて一緒に病棟内を散歩。
その際、凛が途中でトイレに行きたいと言って・・・。
病棟内の・・・トイレに・・・。
そこには・・・普通に・・・。
鏡がある・・・。
トイレの入り口で待ってはいたが、道に迷ったという見舞いに来た人を案内しに一回その場を離れてしまい・・・その間に凛が居なくなったという。