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KOIBUMI 2
第4章 一緒に居たいの
淳said
凛と一緒に食事をして予約をしておいたホテルに着いたのは20時過ぎ・・・。
小笠原には略民宿みたいな宿か・・・古いホテルしかない。
しかし・・・昨年オープンしたこのホテル。
宏太がホテルのオーナーと仲良くしていると言って予約をしてくれた。
「宏太から聞いてるよ(笑)上原~・・・淳さん???」
気さくな感じのオーナーさんは原田一成さん・・・多分35歳位・・・。
フロントで挨拶をすると・・・・。
「宏太にはここをオープンする時少し援助してもらって・・・(笑)」
原田さんはそう言って笑った。
「そうなんですね・・・俺はいつまで小笠原に居れるかは分からないんですが・・・宜しくお願いします(笑)」
そう言って握手をすると原田さんは凛のスーツケースを引いてくれた。
凛は帽子を深くかぶってお辞儀をした・・・(笑)
「あ~・・・えーーーっと・・・今この子一時的に口が利けなくて(笑)」
俺がそう言うと原田さんは一回凛を見たが・・・疑う事もせずニッコリ笑って・・・。
「失声症???・・・・もしそうなら環境が整えばきっとよくなるはずだよ(笑)」
そう言ってくれた・・・・。