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第5章 微熱の一夜…(灼熱の砂丘)

アサドの動きが愛美のすべてを貪るように律動を繰り返す。

「……っ…はあっ…マナミっ…くるかっ──」

ギュッと締め付けが強くなる。

余裕のなくなり始めた自身がグッと愛美の中で反り返りアサドは締め付けの強まったそこに苦し気な表情を浮かべて息を乱した。

「ああもう気持ちいっ…イクっ…イッ…イッ───…っ」

「──……っ…くっ…っ」

声を殺してしがみついてきた愛美の中でアサドの陰幹も大きく弾ける──
ぶるっと強い身震いに襲われてアサドも愛美を抱き締める。

陰幹の細い管を通り走り抜ける白濁の滴りはそこを素通りする度にアサドを快楽に震わせて引き締まった尻をビクリと揺らした。

「はあ…っ…」

アサドは熱い息を吐きながらゆっくりとまだ硬いそれを前後に揺らす。

残った滴りを絞り出すように今だ締め付けの緩まぬ愛美のそこを味わいながら、アサドは果ててうっとりと潤んだ目を向ける愛美の頬を可愛がるように撫でていた。

「どうだ…」

肩を揺らして伺うアサドの魅惑的な笑みに魅せられる。

「気持ちよかったか」

その問いに愛美は照れながらもゆっくりとと頷いて見せた。

アサドは素直に答える愛美に躰を重ねるとニヤリと妖しく微笑む。

そしてくるりと躰の位置を反転させた。

繋がったまま騎乗させた愛美の腰を捕まえて内部に納まっていた猛りがグッと起き上がってくる──

愛美は中で再びしなるそれに驚いて小さく悲鳴を上げた。

「さっき思いきり腰を振って俺を貪っただろう…」

「──…っ…」

「あれをもう一度して魅せてみろ」


愛美は言われて真っ赤になった。そんな愛美の腰を掴みこうしろ、と言わんばかりにアサドはまたゆっくりと自分の腰を下から練り動かした。

「あっやっ…いやっ…擦れっちゃ…っ」

アサドの引き締まった腹筋から繋がる陰幹の根元と恥骨が愛美の肉芽を擦りながら練り潰す。

まだ躰の火照りの治まらない愛美は続け様に味わされる快楽に狂ったように身悶え始めていた。



〜微熱の一夜〜
朝まで揺れる豪華客船