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またいつか貴方と
第8章 なぜあなたなの?



文化祭の準備ってこんなに忙しかったっけ?
そんな文句を心の中で言いながら
やっていてもあっという間に時間がくる。


みんなが『お疲れー』と言いながら帰っていく


私も聡くんが待っているであろう正門に向かった。
亜里沙に『また彼氏?また明日ねー』と
馬鹿にされてしまった。
「バイバーイ」とだけ言って
正門に行くと人集りが出来ていて
女子生徒のキャーキャーいう黄色い声がする。
ま、私には関係ないしと言い聞かせて
その横を通り過ぎ聡くんの姿を探した。

でも、聡くんの姿がなかったのでLINEで
連絡してみることにした。


【今日は忙しいのかな?
無理しなくていいよ。電車で帰るから(^^)】


いつもなら割とすぐ既読がつくのに
この日は5分経ってもならなかった。

諦めて駅に向かおうとした時
恐怖体験をすることになる。





キュルルルルル

タイヤの滑る音がしたあと
真っ黒塗りのセダンから若いスーツを着た人が降りてきた





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