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またいつか貴方と
第13章 二人の決意
「沙綾。俺の話聞いてくれる?
先生が言ってたけど間違いないなら俺の子だよな?
俺は沙綾がいいなら産んで欲しい。
アメリカから帰ってきて沙綾とは
離れないって誓ったし
俺ら結婚出来ない年齢じゃないしな。
でも、沙綾には学校辞めてもらわなくちゃいけない。
高卒資格は認定試験で取れる。
沙綾の気持ちを大事にしたいんだ。」
そうだよね。私次第だよね。
大好きな聡くんとの赤ちゃん。
産みたい。育てたい。
けど亜里沙がいるあの学校を
辞めちゃうのも寂しい。
これって私のワガママだね。
「あのね、学校辞めたくないなって。
だって亜里沙居るし。
でも亜里沙とは普段会えるんだよ。
赤ちゃん諦めちゃったら会えないんだよね。
だから赤ちゃん産みたい。
聡くんさえ良かったら二人で育てたい。」
これが私の決めた答え。
聡くんは目を細め微笑む。
「あのプロポーズ1年待ってって言ったのに
すぐになっちゃったな。
改めて俺と結婚してください。
そして赤ちゃん産んでほしい。」
「はい!」