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またいつか貴方と
第16章 人の温もり
ちょっとー聞いてない!
いつからLINEしてるのよ!!
「お母さん何でなの?」
『いいじゃない。沙綾の彼でしょ?
将来息子になるんだし!』
そうだ。夏には入籍しようとしてたんだから
交換しててもおかしくないか。
『だからあんたのことなんて筒抜けなのよ。
すべて報告してもらってるから。』
聡くんちゃんと話してたんだ。
私は話してなかった。
『ま、あんたは言わない子だからね。
聡くんはすぐ報告くれるの。
だから隠し事なんか出来ないからね』
怖い。
どこまで知ってるのよ。
『あ、沙綾お椀用意しといてくれる?
1…2…3…5つ出しといて。』
「あれ?お兄ちゃん居ないの?」
『ううん。綾乃が居ないの。
友達とたこ焼きパーティーだって。』
絶対嘘だ。
あいつー!!彼氏とお泊まりに決まってる!
チクってやろうかと思ってると
『多分彼氏のとこだろうけどねー』って...
お母さんはすごいな。
でも私達のことちゃんと見てくれている証拠だよね。