この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
またいつか貴方と
第20章 ダブルデート
『あぁ。入ったよ。待ってろ。
沙綾も久しぶりだな。』
「道隆さんお久しぶりです!元気そうでよかった。」
『はは。まだくたばる年じゃないよ。』
手をひらひらさせながら奥へ歩く道隆さん。
その道隆さんをずっと見ながら私にある手は
絶対離されない。
「聡くん...//手が…////」
「ん?のけてほしい?」
ううん。そうじゃない。
ただ歩きにくいだけと伝えると聡くんは
じゃぁそのままでいてよ。と言った。
そして道隆さんがバイクの部品を持ってきて
聡くんが精算する。
『お前まだバイク乗るのか?』
「はい。車もあるけどバイクの方が好きなんで。」
『守るものがあるんだ。
気をつけて乗れ、絶対事故るなよ。』
この時の道隆さんの忠告は
先輩の気遣いくらいに思っていた。
けどこの忠告が今後ある事件に
繋がっていたと思うと怖くなる。
でもね、気を付けていてもどうにもならないことも
あるんだよ...