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またいつか貴方と
第23章 生死の分かれ道
帰ると亜里沙からのLINEに気付く。
【沙綾。どうだった?先輩は?
連絡ないから心配で。】
亜里沙が心配してくれている。
私は亜里沙に電話をかけた。
すると呼び出し音はすぐにとまり
向こうから亜里沙の声が聞こえてくる。
『もしもし?』
「亜里沙...ッ。あの…聡くんが...」
『うん。』
「バイクで信号待ちしてたら
トラックが突っ込んできたらしくて手術して
まだ意識がないの。
それで…もしかしたら…ぅっ…このままかもって…」
『え?そんな...』
亜里沙も言葉が出ないみたいで黙ってしまった。
「聡くんがしんじゃったら...私も…」
『バカな事言わないの。
まだそんなことになってないんだからしっかりしな。
弁護士はどうしたの?父に頼もうか?』
私は蛍子ちゃんの旦那さんがやってくれていると伝え
明日も病院に行くと亜里沙に報告した。
そして月曜日からも行けないかもと
亜里沙に言うとわかった。と言われ電話を切った。