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またいつか貴方と
第29章 聡くんの最期



おせちを作り紅白を見ながら
年越しそばを夜ご飯として食べることにした。

ちゃんと年越しそばの写真も
お母さんに撮ってもらった。


「お蕎麦美味しいね。
今年は静かだなー。」

『綾人も綾乃も居ないからね。』


そんな会話をしながら
最後のおせちの仕上げをし
お風呂を済ませて部屋に戻った。

スマホを見るとLINEが届いている。

【もうすぐ年越しだな。
沙綾の初詣行ったり初日の出見たかった。】


もう...
そんな言い方しないでよ。
しんみりしちゃうじゃん。


【もうすぐだね。
来年は必ず行こうね!】



【そうだな。
じゃぁ、おやすみ。
二日楽しみにしてるから。】



【うん。おやすみ!
また二日に行くからねー!】







このLINEのやり取りが最後だった。




年をこし一人であけましておめでとうと言い
ベッドに入って眠った。


めでたい年明けのお正月が

最悪の別れとなったのだった。



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