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またいつか貴方と
第5章 近づく魔物
それから亜里沙とも遊び
聡くんともデートをして楽しんだ夏休み。
「もうすぐ夏休み終わっちゃう。」
「ホントだな。学校始まっても一緒に帰るぞ。」
私達はそんな約束をしながら塾にやってきた。
学年が違うのでまた帰りにと聡くんとは別れて
教室に向かった。
今日は英語だけだからまだいい。
数学がある塾の日はホントに行きたくない。
夏休みの思い出に浸っていると
あっという間に授業が終わってしまった。
そして聡くんが出てくるのを
塾の入口で待つことにした。
でも、そこに現れたのは聡くんの腕に
自分の腕を絡ませた真奈美ちゃんだった。
聡くんは嫌そうな顔で腕を振り払っているが
真奈美ちゃんはそれに負けていない。
怯むことなく腕を絡ませこちらを見て
私がいるのを確認してからまだ続ける
見ていられなくなって目を逸らしてしまった。
次第にどんとん悲しくなって涙が出て
聡くんに会うのも怖くなって一人で
走って帰ることにしダッシュで家に帰った。