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またいつか貴方と
第7章 守ってくれる


『私は何もしてないわ。』


開き直ったかのように口にした途端
ガンッと何かと何かがぶつかる音がした。
すると聡くんと蛍子ちゃんが同じような
体制をしていた。

さっきの音は二人が机を蹴って
壁にぶつかる音だった。
こういう時に姉弟だなと思う。


『「てめぇいい加減にしろよ」』


聡くんと蛍子ちゃんの声が被った。


「知ってんだよ。沙綾の兄貴から全部聞いてる。
沙綾はもうこの事を思い出したくないから
被害届ださねぇって言ってるらしいけど
俺はそんな事許さねぇから。」


聡くんが怒っている。
こんなに怒っている聡くんは知らない。

すると蛍子ちゃんが
『さと、被害届出したらまた沙綾は
警察やらに根掘り葉掘り聞かれるの。
また沙綾が堕ちてもいいの?』

「それは!!!!」

『バカじゃね?何のための私と真也なの?
たっぷり可愛がってあげるよ!
どっちがいい?死んで詫びるか生きて詫びるか
選ばせてあげるよ。』





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