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嘘やろ!?
第17章 卒業



ムズムズと下腹から尿意がする。

こんな時におしっこがしたい?

嫌やん…、それは止めてぇや。


「透…、あかん…。」

「何が?」

「出そ…うや…。」

「出せや…、俺も出る…!」


出せやって…!?

嘘やろ!?

ドクンッ…

透が弾ける。

ブシュッ…

嫌やん!

ほんまに出てもうた…。

死にたいくらいに恥ずかしい…。

透の身体を突き飛ばすようにして離れた。

透が濡れたシーツを見る。


「あぁ…、潮吹いたんか…。」


普通に笑う透…。


「見んな!」


透が引き寄せて額にキスをする。


「ちゃんと愛されてんな…。」


ご機嫌の透…。

意味がわからん!


「お漏らし言うけどお漏らしとちゃうから心配すんな。オーガニズムを越えたら出る自然現象や。」

「そうなんか?」

「だから…、それだけ俺を愛してるんやろ?」


透がニヤニヤとする。

絶対に愛してるだけは言うたれへん!

変な意地を張る。

懲りてない言われてもこれが私やと確信をする。


「透さん…。」

「なんや?」

「お腹が空いた…。」

「お前っ!ほんまに何しに来てん!?」


透の笑顔を見に来た。

それだけや。

居直る私に呆れてる。

それでも透を手に入れて自己満足に私は笑う。

もう透には教師としてなんて余計な事を考える必要もないんや。

教師として…。

………。

……。

…。


「透…、明日は時間あるか?」

「だから…、俺は2次前やぞ…。」

「ほなら、遼さんに来て貰うわ。」

「なんやねん!?親父には近付くな言うたばっかりやろが!」

「だって…、透の卒業証書がまだ学校にあるんやもん。アンタが受け取らんと卒業した事にならんねんで?」


私の言葉に透が目を剥いて私を見た。

マジに勘弁してくれ…。

無言のまま、そう物語ってる透の目に私は1人でゲラゲラと笑ってた。


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