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きっかけは映画館
第24章 ぐぅ…
裸で抱き合うのが、
肌と肌が直接触れ合うのが…
これほど気持ちいいとは、
思わなかった。
肉食部の美人さんにヒジオが絡まれて、突発的に私が何か口走って、ヒジオを奪われないように宅飲みして…
そのままお泊まり…
ヒジオは私が美人さんに啖呵を切った言葉を、もう一度聞きたいと言ったけど、自分でも覚えてなくて…
途中からヒジオがそわそわし始めた。
飲んでいる最中なのに、
『歯磨きしよう』と言い出すから、昼間の優希ちゃんからの忠告を思い出した。
ヒジオは、見るからに精力強そうな男で、かなり我慢させちゃってる。
やけに、歯磨きをしたがるから、酔って頭の回らない私でも、ピンときた。
「ヒジオ…キスする準備?」
ヒジオが固まっているから、もうちょっと先のことも聞いてみた。
相性がいいことの確認。
繋がればわかるって話…
ヒジオがしどろもどろして、まだ飲むって言ってたのに、急に私を抱え上げてベッドに連れていくから、確認するんだと思った。
アラサー女でも羞じらいはまだあるのに…
なのに…『準備がある』とか、わからないことを言う。
心の準備かなぁ…
もう我慢しなくていいと伝えると、酔った時はしたくない、初めてだからって…
大切にしてもらえるのは嬉しいけど、女の子みたいだねって伝えて抱き着いた。